『研ぎ』についてのこだわり
昔から堺の包丁作りは、“鍛冶屋”と“砥ぎ屋(刃付屋)”に分業されています。
もちろん、堺の鍛冶職人は全国でトップの実力を持っていますのは、TV等でもよく紹介されていますが、
ここでは実は包丁作りにおいて大変重要でありながら、日頃あまり紹介されない刃付職人の砥ぎの技術について紹介させて頂きます。
なぜあまり紹介されないのか?
それは、美しい火花が散る派手な鍛冶技術に対して、刃付技術は比較的地味で、
精度の高い刃付ほど、何段階もの繊細な手作業を何度も何度も繰り返し手懸けるにもかかわらず、
その良し悪しがTVや文章ではなかなか伝わらないからです。
『もら』とは?
実は刃付の仕事で一番重要なのは、包丁の表面に凸凹(これを『もら』と呼びます)がなく、
限りなくまっすぐな平面であるということ。
これが一般の方には見えないもので、刃付の良し悪しに大きく関わり、
その有無により良い包丁か悪い包丁かの差が出ます。
例えば、車のボディの凹みは皆さんでもわかると思いますが、包丁の凹みは、
よほどの『もら』でないとわからないのです。
職人が、この『もら』を見る目を修得できるまでには、何年もの修行が必要なのです。
『もら』をできるだけなくす
-
歪みの見方
包丁を光の方向へ向けて、
歪みやねじれを見ています。
もちろんそのまま見ても何もわからないですが、
光と影のでき具合から判断していきます。 -
歪み取り①
一つの包丁に対して、この工程を4回行います。
裏面を限りなく平面に近づけていきます。
刻印後は表面が平らになるように取ります。
もちろん、ねじれも同時に直していきます。 -
歪み取り②
この工程を行うには、職人熟練の目が必要です。
毎日修練を重ねて、やっと歪みやねじれが
見えるようになります。 -
『もら』を取る①
こちらも同じく、1本1本、
裏面・表面・切刃の『もら』を
今度は研いでなくしていきます。
この際に必要なのは、そのコンマ1mm単位を
削り取る職人の技術です。 -
『もら』を取る②
もちろん、この作業時にも毎回毎回
研いではチェックを行います。
その回数は数えられませんが、熟練により
回数が少なくなるほど、歪みが出にくく、
良い包丁に仕上がるという仕組みです。 -
バフを当てる
包丁をキレイに仕上げるバフを当てる作業にも、
凹まさないでバフを当てることが要求されます。
ここで『もら』を作ってしまっては、
これまでの努力が水の泡になります。
包丁の見た目が悪くなるだけでなく、
裏スキもキレイに乗らなくなるので、
切れ味にも影響が出てきます。
-
歪みの見方
包丁を光の方向へ向けて、
歪みやねじれを見ています。
もちろんそのまま見ても何もわからないですが、
光と影のでき具合から判断していきます。 -
歪み取り①
一つの包丁に対して、この工程を4回行います。
裏面を限りなく平面に近づけていきます。
刻印後は表面が平らになるように取ります。
もちろん、ねじれも同時に直していきます。 -
歪み取り②
この工程を行うには、職人熟練の目が必要です。
毎日修練を重ねて、やっと歪みやねじれが
見えるようになります。 -
『もら』を取る①
こちらも同じく、1本1本、
裏面・表面・切刃の『もら』を
今度は研いでなくしていきます。
この際に必要なのは、そのコンマ1mm単位を
削り取る職人の技術です。 -
『もら』を取る②
もちろん、この作業時にも毎回毎回
研いではチェックを行います。
その回数は数えられませんが、熟練により
回数が少なくなるほど、歪みが出にくく、
良い包丁に仕上がるという仕組みです。 -
バフを当てる
包丁をキレイに仕上げるバフを当てる作業にも、
凹まさないでバフを当てることが要求されます。
ここで『もら』を作ってしまっては、
これまでの努力が水の泡になります。
包丁の見た目が悪くなるだけでなく、
裏スキもキレイに乗らなくなるので、
切れ味にも影響が出てきます。
いかがでしたか?
包丁作りの『刃付』はこれほどまでに神経と時間の掛かる作業なのです。
私共、松尾刃物製作所の誇る“登録商標 源泉正”は鍛冶職人はもちろんの事、
刃付の技術が特に優れており、全国(世界)トップクラスであると自負しております。